Sunday, November 30, 2014

12月の畑 Veggie patch in December

 
 
 
感謝祭休暇、とうとう終わってしまいました~ (ノД`)・゜・。
 
去年はシーザーヘッドという場所に行ったんですよね。
 
今年は上の子たちが入れ替わりでバイトだったり
絶好の野良仕事天気が続いていたりで
結局お出かけというほどのことはしないままに終わります。
 
が、
 
なんでしょ、この充実感!?
 
いっぱい体使って仕事して、
気になっていたことが
一つずつ片付いてきたからかな?♪
 
まずは、山積みになっていた木の枝を
朝から片っ端からたき火で燃やしました。
 
 
「木の枝」と言っても結構立派な木もあるのですw
 
今年の春ヤギたちが来る前、
ちょうど冬休みくらいの時期ですが
うら庭をぐるりとフェンスで囲む一番の大仕事をしていた時に
土地の周りを囲んで生えている木の下枝をたくさん切って、
それが4つの山になっていたのです。
 
夏の始めに一山片づけて、
今回二つ目がすっかりなくなりました。
 
あと、もうふたつ!
 
私が一人でやろうと思って
はりきってたき火用のドラム缶をふたつ別の場所からもってきたら、
たき火と聞いて出てきた夫に、
3つはさすがに危ないだろうとクレームをつけられ断念。
 
でも、私がちょこちょこやるよりも、
でっかい腕でワシっと木切れの山をいっぺんに掴んでドラム缶に放り込み、
あっと言う間に終了☆
 
助かりました~♪
 
 
そして、その翌日はドラム缶に半分くらいになった白い灰を
いい感じに出来上がっているコンポストに混ぜ込んで

あんまり満杯にすると、丘をあがってこれなくなるので
これくらいの量を3杯。 ( = 納屋裏まで3往復w)

畑の追肥終了!
 
手押し車を押しながら大きなシャベルとピッチフォークを引きずって
コンポストのある納屋裏まで歩き、
コンポストの山を崩して車に積み込み、
またそれを押して畑まで戻ってくるのって、
作業自体は単純なんですが
一人でするとかなり重労働なんですよ~
 
下の息子二人が手伝ってくれたので
一番労力と時間がかかる作業がすいすいはかどって
その日のうちに追肥まですべて終わらすことができました。
 
感謝!

ブロッコリー、ミニ大根、カブ、ニンニクの芽も出てます♪
 
一面に生えてきていた小さな雑草を削り取って、
その上にコンポストをすき込みました。
 
同じ畝の反対側。  モサッと見えているのはミズナです。

たき火で出た灰は、
コンポストに混ぜる他に
鶏小屋の床砂に混ぜたりもします。

大根やカブと同じ時に種まきしたニンジンはまだこんな感じ。
時間がかかるけど、美味しいのがいっぱいできるので我慢。。。
 
雑草が隠れてスッキリ。
 

パクチョイとミズナ、ミックスレタスは順調に収穫が続いています。
 
一年半前に期限切れだからと
種をただでもらったホウレンソウは
一度種を蒔き直したんですが、
それでも発芽がイマイチでした。
ホウレンソウの発育もニンジン並。
でも前回美味しかったので
気長に待ちます。
 
白菜は巻かないままかもしれないけど、
もう少ししたら収穫して、
キムチにしようかと思っています。
 
こんな真冬に蒔ける種や、植え付けできる野菜の苗ってあるのかな?
 
大きく成長している野菜の収穫が終わったら
畑が急に寂しくなるな~。。。
 
 
 

Saturday, November 29, 2014

うさぎチャレンジ Bunny challenge

 
 
感謝祭休暇は後半に入りましたが
食べてゴロゴロしてるだけじゃないですよ~
 
この二日くらい、
外でじっと座っているには寒すぎるくらいの気温で
野良仕事にはちょうどよかったです。
 
上の二人は相変わらずバイト、バイトの毎日ですが、
次男と三男はせっせとお手伝いに励みました。
 
↓は、三男がアスパラの枯れたのを切り取ってくれているところですが、
この二人は今、
二人だけでがんばっていることがあります。
 
 
それは、ウサたちの遊べる広場を作ること♪
 
ウサギたちは、広い裏庭で勝手に遊ばせていても
夕方には自分の小屋のある納屋に戻ってくるのでちょうどいいと思っていたら、
うちのウサが道路の真ん中でボーっとしていたという
目撃証言が学校の友達から。。。 (。-`ω-)
 
どうやら庭のフェンスを潜り抜けて道の方まで遊びに出たようです。
怖がりかと思ったら結構大胆だわw
 
ということで、
畑のフェンスを利用して、ブルーベリーやラズベリーが植えてある場所を
ウサ専用の遊び場に作り替えることにしたのです。
 
畑フェンスを潜り抜けられないように
二重にぐるりと隙間の狭いネットを括り付けてみましたが。。。
 
ネットとネットのつなぎ目から
さっさと出てしまったぶちウサのジャック^^;
ものの5分で。。。
次男が慌てて追いかけたらぴょんぴょん跳んで
森に遊びに行ってしまって、
夕方見に行くと今度は庭をぴょんぴょん跳びはねて遊んでいました。
 
見えるかな?^^
 
再度挑戦でネットの張り直し。
 
ヤギのマロちゃんとラジも応援に来てくれましたw
 
 
 そしたらまた。。。。
 
今度はフェンスの周りを最初からぴょんぴょん跳ねて、
詰めの甘いとこから体を無理やり押し出して脱走ww
 
いったん出てしまうと
まるで遊んでいるみたいに、
もうちょっとで抱っこできるところで
ぴょこんと跳ねて逃げて行きます。
 
さすがに二人とも、キィ~(゚Д゚)ノ となってましたよ  笑
 

この日も私が夕方見に行ったらそこら辺を跳ねまわって遊んでいて、
暗くなるまでずーっと追っかけっこ。
 

私は息子たちみたいに走り回らずに、
後を歩きながら写真撮るだけだけど。
 
気が済んだら納屋に跳ねて行って、
そこでゲートを閉めて閉じ込めて、
一気に攻めて小屋に戻ってもらいますw
 
腰に来るわー "(-""-)"
 
これはもう、一回一回脱走劇を観察しながら
逃げ道を塞いでいくしかないですよね。
 
かわいいかわいいウサたちの安全の為に、
二人は今日もがんばってます。



Friday, November 28, 2014

働き者 Hard workers

 
 
 
↓ に写っているのは、働き者のニワトリたちです。
 
 
しっぽも凛々しい雄鶏のロッキーと、
ロッキーが一時も目を離さず見守っている6羽の雌鶏たち。
 
せっせとほぼ毎日、合計6個の卵を産んでくれます♪
 
 一つの巣箱に3つも!
順番待ちして産んだのかな??
 
こちらは一個ずつ。
 
 
どこにいても、雌鶏たちの真ん中にロッキーがいて
いつどこから敵が来ても戦える準備ができているみたいです。



この褐色の烏骨鶏と、あと白い烏骨鶏は
両方雄鶏ですが
なんとかロッキーに認めてもらっているみたいで
側をウロウロしても
怒られなくなりました
 

雌鶏だと思ってつけた名前がそのままになってる、ジェニーくん。

 
 
問題はこちら。↓
レース模様のウィンドットという種類のニワトリです。
 
6月に我が家に来たひよこグループです。
すっかり大きくなりましたが
全員雌鶏のはずが一羽だけ雄鶏だったので
グループが二つになってしまいました。
 
この若い雄鶏はまだまだ経験不足で
グループはいつもバラバラです。

 
若い雌鶏たちもそろそろ卵を産み始める頃になりました。
 
雄鶏クン、ロッキーを見習って
みんなの安全を守ってね~


Thursday, November 27, 2014

感謝祭 2014 Thanksgiving 2014

 
 
今年も無事、
家族揃って感謝祭を迎えることができました。
 
感謝祭当日というと、
ほとんどお料理をして食べることしかしないので
去年と比べても あまりかわり映えしませんが
こうやって変わりなく過ごせることに
幸せを感じる時ですね。
 
お料理も相変わらず
こちらで定番の感謝祭メニューです。
 
 
 
朝6時ごろキッチンに立って、
私が一番始めに作り始めたのはアップルパイでした。
 
アップルパイ、みんな好きなのでこの時期は
特別な日に限らず結構作るパイのひとつですが、
生のリンゴを切って、
火を入れずに直接パイにすると、
どうしてもリンゴからの水分が
パイを切り分けた時にたくさん出てしまいます。
 
切ったリンゴを調理してからパイにする方法はあるけど、
な~んか、違うんですよねぇ
 
今回もその問題を解決すべく、
レシピをちょっと変えて作ってみたのですが
う~ん。。。やっぱりお汁が下に溜まる。。。
 
まだまだ研究中です。
 
 
 
真ん中の切れ込み、
ふつうはどんなのなんだろう?
 
私はいつも、「米」と書いて
一人でクスっと笑ってますww
 
パーティにも持って行ったこともあるけど、
 
「あ、米って書いてある~」って
 
言ったアメリカ人にはまだ出会ってません 笑
 

さて、「米」のアップルパイも仕上がって、
他の料理も次々とできあがり、
テーブルの準備が午後一時には整いました。
 
デザートは、アップルパイ、かぼちゃパイ、チョコマレンゲパイ、チェリーパイ。
メインは七面鳥で、マッシュポテト、スイートポテト、スタッフィング、
いんげん、スカロプコーン、クランベリーソース、
マカロニチーズ、ロールパンも焼きました。


今年もたくさん感謝することがあった
恵まれた一年だったと思います。
 
2014年も残り少なくなりましたが
これからも感謝の気持ちを忘れずに大切に過ごしたいと思います。



Happy Thanksgiving!

Wednesday, November 26, 2014

綺麗なモノ Beautiful things

 
 
早いもので、
引っ越してきた土地で迎える二度目の秋になりました。
 
去年は余裕がなかったのかなぁ
十分田舎の暮らしを満喫していたつもりだったけど、
秋の色や風景だけに限らず、
今年は見るもの全てが新鮮です。
 
綺麗過ぎて、
写真に撮って収めることを
すっかり忘れることが多いですが…。
 
今日は感謝祭の一日前。
 
旅行に出かける人たちは大渋滞に巻き込まれている頃ですが
うちは結構ゆっくり過ごしています。
 
ホリデー休暇に入って家にいる子供たちのお昼ご飯が終わったら
そろそろ明日の食事の仕込みに取り掛かるのですが、
少し遅く起きて外に出た朝は、
一緒にいた息子たちに何度も言われて
やっと写真をいくつか残すことができました。
 
 
昨夜まで降り続いた雨で外はしっとり。
 
山の方は積雪注意報が出ていたり、
北は大雪だったり、
結構大変な地域もあるようですが
この辺りはセーター一枚で快適に過ごせる気温でありがたいです。
 

雑木林は色とりどり、
緑の牧草はすっかり茶色になって
いつの間にかこの裏庭にも秋が来ています。
 

 
ヤギたちは昼間は外で落ち葉を食べるだけで、
夜は寝床で干し草を食べるようになりました。
 
 
ゴルフ場みたいな緑の芝生はないですが、
クローバーやたんぽぽが密生する窪みや、
コオロギやバッタが隠れるワラがいっぱいある場所、
いろんな色の落ち葉が何重にも重なって歩くとふわふわな木陰とか、
ここの住人たちには結構楽しいこの裏庭は
今日もひっそり
秋晴れの空の下にあります。
 
 
 
 
あ、マロちゃんの耳が。。。(*‘∀‘)
 
 


Thursday, November 20, 2014

寒さ対策2 Fighting the cold weather 2

 
 
水曜日の朝はマイナス10度。
 
もうね、イヤになるくらい寒かったです。
納屋にいる動物たちはみんな元気だったけど、
ゲートを開けても誰も出てこず。 笑
 
ニワトリたちは、戸口から頭だけ覗かせて
「冗談でしょ?」って顔でこっちを見てました。
 
そして木曜日の今朝はマイナス4度。
 
月曜日に動物たちの水飲み場から取り出した氷は
今もまだそのまま残っていますが、
ずいぶん暖かく感じます。
 
天気予報によると
寒さの峠は越したそうで、
今日は日中は10度まで上がる予定です。
 
なので、今週初めてビニールハウスの覆いを取ってみました♪
 
 
おお、元気だ~
 
っていうか、だいぶん育っている感じです。
ホウレンソウは相変わらずゆっくりですが、
霜から守られて、ハウスの中は昼間は
結構暖かくなっていたみたいですね。
パクチョイは食べ頃、
ミニ白菜は巻いてくれるかなぁ
 
葉っぱをちぎってあげたら、
ヤギたちもウサたちも大喜びで食べていました。
 
 
 パセリやセージもわっさわさ。
 
 
ニンジンは成長速度は遅いけど、
ずいぶんしっかりしてきました。
そろそろ間引きできそうです。
 マイナス10度になる前に上をちょん切って移動させたネギも
緑がちょこっと顔出してました。
 
 
お隣の畝のブロッコリーも
急激に成長しています。
葉っぱはヤギとウサの大好物。
まだ蕾はついてないけど。
ミニ大根もカブもグンと成長していました。
 
冬は雑草の成長が遅いのでありがたいですが、
ビニールハウスの中は雑草にもいい環境のようで
今日は少しの間除草がんばりました。
 
 
 
そして、こちら。
ビニールハウスなしでがんばってもらっている
コラードとケール、冬野菜組です。
あ、あといちごの苗も。
被せてあげるビニールはないかわりに
たっぷりワラを敷き詰めて防寒効果に期待してました。
 
株がまだ小さいし、
耐えられる寒さはマイナス8度くらいまでとあったので
半ば諦めていたのですが
大丈夫でした!
 
さすがにハウス組よりも成長は遅いですが、
寒さの峠は過ぎたので今週は持ち堪えてくれそうです。

左端に写っている畝ふたつには
まだ何も植えてません。
あ、気まぐれで種を蒔いた絹サヤはいるけど。
ケールもコラードも本にあった通り
寒さにはかなり強いことがわかったので (←疑い深いw)
来年は長い畝にずら~っと植えてみようかな。
 
行き当たりばったりで始めた冬の野菜栽培ですが
なんとか予想よりも上手くいっているようで
うれしいです♪
 
と言っても本番の冬はまだまだこれから。。。
どこまでいけるかなー?
 

Tuesday, November 18, 2014

寒さ対策 Fighting the cold weather

 
 
今朝はマイナス3度でした。
 
北に住んでいる人からすれば、なーんだ。。。な気温かもだけど、
ここ南部でこの時期気温が零下まで下がるのは
記録的な寒さだそうです。
 
日中も気温はあまり上がらないまま
朝割った水飲み場の氷もまだそのまま残っていました。
 
寒い一日でしたが
動物たちは結構走り回って元気そうでしたよ。
 
暗い中で撮ったので画像が悪いですね^^;
それでも夕方少し早く様子を見に行くと、
もうみんな揃って鶏小屋に戻ってました。
日が陰ったら寒いだけで、もう虫もいないし
やることないもんねぇ
 
 
畑もこの通り、
ビニールを外さないまま一日が過ぎました。
中の野菜はまだピンピンしてます。
 
被せているのは、ビニールハウス用のじゃなくて、
ただの薄いビニールカバーなんですが、
やっぱりないよりはいいみたいです。

 
ビニールハウスの反対側は、
アスパラといちごの苗、
あとは寒さに強いという葉野菜のケールとコラードが大きくなっています。
あ、合間にニンニクも出てきてるんだった。
今朝はもうダメかな~と半分諦めて行ってみたら、
まだなんとか大丈夫そうでした。
 
でも今週は毎晩氷点下らしいから、
どうなるかなー。。。
 
 
 夕方の納屋での作業が終わって
もう一度鶏小屋を覗いたら、
ほとんどみんな所定の位置でくつろいでいる感じ。
もういつ暗くなっても大丈夫みたいです。

去年の寒波の時期は、
中雛がたくさんいたんですよ。
 
成鳥よりも一回りくらい小さいだけだったけど、
ひよこランプを入れたりワラを敷いたり、
少しでも体に負担にならないように対処していたつもりだったのですが、
寒さというよりも、昼間の温度との急激な変化に耐えられなかったようで
一羽、また一羽と死んでいきました。
 
今年は羽も生えそろってよく太った成鳥ばかりなので
その分安心です。
これからは鶏でもヤギでもウサギでも、
赤ちゃんを迎えるのは春先だけにしようと決めてます。
 
 
一生懸命お世話をして、
寒い冬も元気に乗り越えなくっちゃね。

Monday, November 17, 2014

冬支度 Getting ready for the winter

 
 
今夜から明日の朝にかけてアメリカのほぼ全域で
平均を大幅に下回る気温になるそうです。
 
こちらでも朝から降っていた激しい雨があがると
今度は夕方からどんどん気温が下がり始めました。
 
氷点下になるのはこの秋二度目ですが
結構早い時間から凍り始めそうなので
雨があがってすぐに少し早い
冬支度を始めました。
 
ふかふか毛皮のジャックは平気だねぇ
明日の朝、凍った飲み水を替えるだけでOK
玄関先の植木鉢を家の中に移動させたり、
ワラを買いに行ったり、
鶏小屋の掃除も
納屋でウロウロしていた猫たちを納屋の屋内に避難させるのも
午後の早い時間にほとんど済ませてしまったので
ずいぶん寒くなった夕方の仕事はかなり楽ちんでした♪
 
寒かったからか、
鶏たちもさっさと小屋に戻ってたしね!
 
ビニールハウスのビニールもしっかりかけて、、、
これだけで持ち堪えられるかな^^;

 
ヤギたちの寝床には
ワラをたくさん敷き詰めました。
ふかふか過ぎて歩きにくそうだけど
これで温かく過ごせるかな? 
 
もう外にはあまり食べれる植物が残ってないので
干し草をたっぷり入れておきました。
 
夫が作ってくれた干し草入れです。
メッシュの金網(鶏小屋を作った時の余り)から
ヤギが食べる分だけ干し草を引っ張り出して食べれるようになっています。
 
私がお願いした通りに出来上がってすごいので
ここでアップで紹介   笑 
じゃ~ん


 ラジは上手に食べてます。
マロちゃんは何が気にいらんのー??
やんや文句言ってるマロちゃん
 干し草をバケツ式の入れ物に入れておくと、
ヤギは全部地面に落として食べくれません。
 
これなら無駄になる干し草が少なくて済むから経済的でうれしい♪

 
 
さて、マロちゃんも落ち着いて食べ始めたので
私も家に戻ります~。。。さっむー
 
 
納屋の住人が揃ってから初めての一番寒い夜です。
元気で過ごせるかな?
 
明日の朝、一番に覗きに行かなくちゃw

Sunday, November 16, 2014

ビルトモアにあるもの Things you see at Biltmore

 
 
我が家へようこそ ♪
 
 
って、そんなわけないかw
 
ビルトモア エステート という、
アメリカで個人で所有されている一番でっかいお家だそうです。
 
今度、来米した母を連れて行きたいと思うので
ここビルトモアのミニ博物館でちょこっと齧ったことなどを
だらだら書いてみたいと思います^^;
 
 
このでっかいフランス風の邸宅? お城?は
1880年代後半の、アメリカの景気が絶好調だったときに
鉄道王で当時のアメリカ史上一番の大富豪だったお家の三男坊が
建てたんだそうです。
 
土台を作り、家を建てる為の足場を作るだけで
2年もかかったそうですよ。
一階と二階の装飾も
どの部屋もいちいち外見と同じくらいすごかったですw
 
敷地内にある歴史館にあった写真では
この緑の広場のところ全体が
このお城を建てる為に集まった人々の寝泊りする家や
100年以上も前ですからね、作業で使われたロバや馬の小屋まであって
村みたいになってました。
 
庭園からもお城が見える
私的にはあんまり豪華な邸宅とか調度品には
それほど興味はないんですが、
100年以上も前に
かかる経費に上限をつけずに建てられたお城は
なかなか精悍で見応え十分でした。
 
お城だけじゃなくってね、
大きな畑、牛牧場、干し草牧場、馬牧場。。。
全部あるんですよ。
昔は敷地内で酪農業も営んでいたそうで
敷地内で生活に必要なものすべてがまかなわれるようにできていたそうです。
 
今でもここでフルタイムで働いている人は1800人。
その中で観光業も結構な人数を占めているでしょうけれども、
今も酪農業から移ったワイナリーは
ぶどう畑からワイン工場まで、
昔からある畑も牧場もすべて機能しています。
 
 
で、このお城。
 
一階はお客さんを歓迎する大広間や食堂や
サロンとかがあって、
二階に個人の寝室やなんかがあるのですが、
私が一番好きなのは地下!
 
一階二階の豪華さはないですが、
野菜の貯蔵庫、肉や卵、ミルクを保管する冷蔵機能のある部屋、
キッチンに洗濯部屋など、
昔の生活の躍動感が感じられるのが好きです。
 
室内温水プールやボーリング場まであります。
なんか、いかにもお金いっぱい持ってる人が考えそうな感じで
面白いわwww
 
女の召使はみんな地下に寝室があるんですが、
丘にあるお城なのでちゃんと窓もあるし、
シンプルだけど居心地良さそうで、
私のデザイン志向は召使風っていうことがわかりましたww
撮影禁止で見せられなくて残念です。

冬でも結構いろいろな植物ががんばってました。
 
召使いが食事をする大きな食堂も、デザート類、肉類、
その他の食べ物をそれぞれ調理する為のキッチン3つも地下にあります。
重厚な木のテーブルが真ん中にあって、
ここでたくさんの人たちが集まってパーティのケーキから
日々の3度の食事まで
くるくると動き回って用意していたのでしょう。
 
お城と同じくらい古い家具やキッチン用具、
オーブンなんかにじーっと見入ってしまいました。


大きなグリーンハウス。 
ヴァンダービルト氏は植物採集も趣味だったそうです。
 鉄道王のお父さんの事業は上のお兄さん二人が受け継いだので
末っ子のジョージ  ヴァンダービルトは
人生の大半を読書に耽って8か国語を流暢に話し、
世界中を旅して珍しいものや美術品を集めては
ここのお城に持って帰りました。
 
鎖国が終わって間もなくの日本にも
天皇陛下のお招きで日本を訪れたこともあったそうです。
鎧兜や鉈や刀、
まだ髪の毛を結っている男の人が釣りをしている写真も展示されていました。



 
敷地内には博物館があって、
お城が仕上がってからほどなくして結婚をし、
生まれた一人娘を夫婦でかわいがる夫妻の写真がたくさんならんでいました。
 
仕事もせずにこんな暮らしができるってすごいねぇと
夫と話していたのですが、
やっぱり博物館も家族所有ですからね、
お客様用の家族アルバムみたいに、
楽しくて幸せだったころの写真がメインになりますよね。
 


ヴァンダービルト氏は51歳の若さで突然亡くなって、
この広大な敷地とお城の管理、使用人のお世話はすべて
奥さんのイーデスさんと一人娘で14歳のコーネリアが二人でまかなうことになったのです。
 
 
一番最初の写真、お城を真正面から撮れる場所から左を向くと庭園があって
その向こうに果てしなく連なる山が見えます。
庭園の向こう側にあるグリーンハウスまで歩くだけでも大変なのに
イーデスさんは、まだ小さなコーネリアを抱えて、
この景色を見ながら途方に暮れることはあったのかな~
 

 
「私からのアドバイスがあるとしたら、
どこまでも続く土地を手に入れたなら、
必要なだけの畑と牧場を作ること。
そして、子供が遊べて家族や来客がゆっくり寛げる安全な場所を確保する。
あとはできることなら、
なるべくそのままの森を残すことだ」
 
って、言われてそうしたっていうのを
ヴァンダービルト氏の博物館でちょこっと目にして
とても印象深かったんだけど、
誰の言葉だったか覚えてない^^;
 
上のお兄さん二人はこぞってニューヨークの一等地に
当時一番と二番目に大きな家を建てたそうです。
 
事業に直接携わらなかったジョージさんは
二人の兄弟とはまったく違った価値観を持っていたのでしょうか。
 
 
 
まぁ、でっかい家が好きなのは一緒かww
 
ひとり娘のコーネリアは、たくさん動物を飼っていて
特にセントバーナードのセドリックとは
いつも一緒に森の中を散策していたそうです。
ここで生まれ育ったコーネリアは
こんな小道を毎日通って散歩してたかな?
こんなにきれいに舗装はされていなかっただろうけど、
どんなだったのかな~
 
従妹やお友達に囲まれて笑っている写真が
たくさんありました。

 
 
24歳で娘のコーネリアが結婚して、
お母さんのイーデスさんも再婚。
 
ほどなくして世界は大恐慌に陥り、
アメリカでも株の大暴落でヴァンダービルト一族も
経済的に窮地に追い込まれました。

 
1930年、コーネリアが30歳になった時、
お城のあるアシュビルという町の経済発展の為、
そして高い維持費のかかるお城の為に財政を立て直せるよう
父親ジョージが建てたビルトモアエステートの一般公開に踏み切りました。
博物館では開園式で招かれたたくさんのお客さんの前で
堂々とスピーチをするコーネリアと旦那さんの写真がありました。
コーネリアはここで「父も喜んでくれると思います」と話したとあります。
 
嵩むばかりの維持費がこれで賄われることになって
ホッとはしたでしょうが、
金銭的な問題がなかったら公開はしなかったのでしょうか。
父から受け継いだこの土地で
ずっと家族と友人だけで過ごしてきた家に
観光客を入れるというのは
結構勇気がいることだったのかな。
 
こんな竹林もいくつかありました。
 これでビルトモアは一躍ノースカロライナ州では一番人気の観光名所になり
アシュビルの経済改善も果たせたのですが、
ここで急にイーデスとコーネリアの情報が少なくなります。

博物館では、今のオーナーの父親、
コーネリアの孫にあたる人が
ニューヨークでの銀行勤務を辞めて
本格的なビルトモアの運営を手掛けることになった頃のことがメインで
話が進んでいました。
 
 
あとでちょっと調べたら、
コーネリアは2人の息子を産んでほどなくして離婚。
お城の一般公開から6年後にはヨーロッパに移り、
以後、幼少時を幸せに過ごしたここ、ビルトモアには
一度も戻ることはありませんでした。
 
イギリスに移り住んでからも
年の離れた再婚相手に先立たれ、
その後友人と訪れたレストランでウエイターをしていた若者と
70歳頃2度目の再婚。
 
4年後に亡くなった時
ビルトモアは彼女の2人の息子が譲り受けました。

この丘の向こうは牛牧場
 
晩年の彼女と、彼女のお母さんのイーデスのことは
現在のエステートのオーナー
(*ビルトモアの所有は弟の経営するビルトモアカンパニーとなっています)、
コーネリアのひ孫にあたる二人の手記にも
何も残されていません。

これから先は立ち入り禁止
 現在のオーナーは、姉弟で、
それぞれ家庭を持っていますが、この広大な敷地内のどこかに住み、
ビルトモアのこれからと家族の残した財産運営にフルタイムで貢献しているそうです。
 
家族全員で笑って団らん中の肖像画が博物館の中央にあって、
その中ではまだこの二人は小さな子供でした。
家の中でかくれんぼしたり(絶対見つかりそうにないww)、
庭園で鬼ごっこをした思い出があるそうで
このビルトモアを「私たちの特別な場所」と言っています。
 
今はイベント以外にプライベートでお屋敷を訪れることはあるのでしょうか?
観光客がこれほど毎日いると、
そういうわけにもいかないかな?
 
パンフレットに載っている写真は
別々に写ったこの二人の写真だけでした。
 
まぁ、今のご時世、
この土地に住んでいる以上あんまり家族の顔が世間に知れても
いろいろとあるのでしょう。
 
ほぼ同じ景色なこっちは馬牧場   笑
 年中無休と言っても、
オフシーズン時期はこうやって
誰もいない場所はたくさんあります。

乗馬を終えて馬を牧場に戻して、
この丘でこの景色を見ながらお弁当を食べることなんてあるんでしょうかね。
私だったら絶対するけどな! 笑
 
結婚21年目の時にこの場所を初めて夫と訪れて、
今回やっとまた戻ってこれました。
 
妄想好きな私にはとっても楽しい場所で
私が気に入りそうだと思ってこの旅行を計画しただけで
それほど期待してなかったという夫も
少し離れれば観光名所っぽくないこの場所が気に入りました。
 
引っ越した今はずっと近くなったので
また近いうちに遊びに来たいです。
 
お金で買えるモノと、買えないモノ。
 
 
100年以上もずっと、
森の真ん中でひっそりと守られてきた何かを
ここで感じられる気がします。